『ラストホールド!』感想
ついに5月12日から始まった『ラストホールド!』が公開になりましたね!!
去年からずっとドキドキワクワクしながら公開を待っていたんですが、ここまで長いようで短かったなぁ。んで、結論なんですが
期待を裏切らない最高の作品でした!!!
ありがとう。塚ちゃんとSnowManありがとう
こんなにたくさん通った映画はこれが初めてです。素敵な作品と出会わせてくれてありがとう!!
というわけで、見た感想をつらつらと書き綴っていきたいと思います!
※ここからはネタバレ含みます。
まず、岡島くんについて。彼は最初は明るい子かな〜と思っていたのですが、思っていた以上に暗いところも持つ子だなと思いました。新入生が彼に友達はいないのかと尋ねるところがあって、私も最初はあまり気にしてなかったんですが、周回するうちに岡島くんには友人と呼べる子がいなかったんじゃないかって思って。先輩はいたけど、ボルダリング部にも同期はいなくて、彼は特にボルダリングには情熱を注ぎまくっていたのできっと他の人が彼の強すぎる熱意についていけなかったんじゃないかと思います。それ故に友人と呼べる人はいなかった。でも、半ば無理矢理ではありますが6人の後輩達が入ってきて
また誰かとやることができて、彼の中でなにか変わったんじゃないかと思うんですよ。
こう彼は言ってましたけど、個人戦はともかく、団体戦はやっぱり仲間と戦うものだと思うんですよね。怪我してしまって過去の自分に勝たなければいけないという固執と孤独ゆえの苦しさも相まって楽しむことを忘れてしまったんじゃないかな。
「純粋に壁と向き合うことを忘れていたんです」
個人的にはこのセリフがすごく刺さりました。長く続けていて、嫌なこととか辛いこととかあると、最初の好きだったりとか楽しかった気持ちを忘れがちになっちゃうんですよね。吹奏楽をやっている身なので余計に刺さりました 。
岡島くんのキャラ、とてもいいと思います。
塚ちゃんの演技についてはまともに見たのは
『魔法★男子チェリーズ』と『A.B.C座 応援屋』しかないのでぼんやりとしか分からないんですが、『魔法★男子チェリーズ』の時に比べたらだいぶ台詞の言い方とか自然になったなと感じました。いやそりゃあ経験積んでるから成長するのは当たり前なんですけど、
上手い!と純粋に思いました。
今度は後輩達について!
予告やあらすじで「なめてかかるものだから」って一文があったのでちょっと不安だったんですが、全然杞憂でした。
SnowMan6人の銀幕をちゃんと見るのはこれが初めてなんですけど、
経験を積んでるだけあってみんなうまい!
中でもそれをひしひしと感じたのは佐久間と阿部さんです。でも他のメンバーもすごく上手くて語彙力のない「好き・・・」しか出ません。みんなうまいなあすごいなぁ
私は河口くんが裏の主人公だと思ってます。
すごいフォーカス当てられてたしね。河口くんのトラウマの表現はいつ見てもリアリティが高くてゾッとするし、そのくらい心に影響してるんだなと感じます。
魔が差し、自業自得の結果とはいえ、それがずっと彼の心に影を差し続けていたと考えると10年近くずっと辛い思いをしてたんじゃないだろうか。そして、ずっと孤独だったんじゃないだろうか。
強引に入らされたけど、彼らとの出会いが河口くんを救ってくれたんだと思います。この出会いがなかったらずっとずっと辛い思いを背負ったまま生き続けていたと思う。
コーチにもう一度認めてほしい気持ちもきっとどこかにあって、あの時コーチの言葉で立ち上がれたのはそれもあるんじゃないかと思います。あとは仲間の存在。
「経験者の自分が、初心者の仲間たちに支えられていたんだ」
小説のこのセリフが、仲間たちとの出会いの重要さを物語ってると言っても過言ではない。コーチの存在も大事だったけど、岡島くんと同じように〈ボルダリングを楽しむ〉ということを思い出させてくれたのは他の5人なんじゃないかなと思います。
次は新井くん。岡島くんにちょっと騙されてボルダリング部員第一号になった彼ですが、彼の存在はとても大切だと思います。
純朴な青年で津軽弁が特徴的な子ですが、最初はちょっとヘタレで頼りない部分が目立つことが多かったけど、個人戦後にキャプテンに抜擢されて以来、すごく頼もしくなった子だと思います。コンタクトになって訛りも取れて。まあメガネだと危ないよね色々と。
言い出しっぺなのもあるけど、キャプテンだからこそ、桑本くんが怪我してしまった時、一番責任を感じていて、私も小説を読む前から新井くんが言わなかったら・・・と思っていたんですが、小説はちゃんとそこも描写してあって興奮しました。
あとシャツ買ったわけじゃないのに手渡して中道くんに怒られてる所好きです。
あと団体戦の時、オラウータンのモノマネするの深澤さんみを感じました。いいね!
絵に書いたようなキャプテンという訳ではないけれど、チーム全体を引っ張っていた存在だと思いました。
次は桃田くん。いやぁ、彼のキレ芸最高に面白くて好きです!!!1番は桜庭にキレるとこかな。最初聞いた時点でん?ってなってる時はステイステイって思ってました。いや、結局噛み付いちゃったし、ボルダリング野郎!って言ったら桜庭にお前もだろ!って言われちゃったんですけどね。 あと哲学科コンビに丁寧にお願いしたかと思えば、一気にヤクザになったり、岡島くんにご飯奢ってもらうと渡辺翔太の顔を垣間見せたりで魅力たっぷりのキャラクターだと思いました。
あと特技がモテそう。え?そば運びじゃないですよ、ボーリングの方です。そば運びもすごいけどね。
ボーリングって言った瞬間、新井くん達が壁を落としちゃって遮られてしまったわけですが、確かにどっちか分かりづらいけどちゃんとボーリングって言ってます。そして圧勝。
容赦ねぇ、そして後ろのボーイズたち地味に喜んでる。可愛いけどわりとひどいなw
そして団体戦直前でアケミをフるところは最高にスカッとします!!小説にはその心情も細かく描写されてますよ。
きっかけはしょうもなかったけど、一番ボルダリングを通して人間的に成長できた子なんじゃないかと思います。
続いては桑本くん。いやぁ、まんま佐久間大介!って感じ。ちょっと佐久間に比べたら主張激しくはないけど、底抜けに明るいところとダンス得意なところがすごく似てます。
本人達に色々聞いた上で設定作ったんだなーってのが一番分かるキャラクター。
桑本くんはすごくいい子。とてもいい子。
大事なのでもう一度言いますが彼はいい子です。いや、それを通り越して天使です。
あんな絵に書いたような良い奴いるのかと思うくらいいい子。きっと友達多いタイプ。
最初はダンスサークルと兼任だったのに、団体戦の為に決断するところはほんと胸に突き刺さりました。あと河口くんを呼び戻すシーン。
「みんなを勝たせたいんだ」
「一緒にやろう、河口」
小説では細かく描写されていますが、桑本くんが怪我をしてしまい、チームを崩壊寸前にしてしまった理由は河口くんにあります。
それでも、最後まで彼を見捨てず、粋なやり方で連れ戻したのは本当に感動しました。
河口くんを一番救ったのはきっと彼なんじゃないかな。桑本くんがいなかったら、彼らと出会えなかったわけだしね。
哲学科コンビ永遠なれ!!
あとサポートに徹するようになってからも、競技に参加していた時もそうですが、仲間思いの優しい子だという印象がとても強いです。大きな声で声援送ってたね。あと観察眼が鋭い!みんなのことをよく見ていて、特徴をよく分かっていた。
ちなみに個人的には中道くんへ言った
「結局、アイツが一番チョークまみれ」
このセリフが一番好きですね。しんどい好き。桑本くん好きだな〜〜
次に中道くん。阿部ちゃんの演技のうまさがめちゃくちゃ光ってました。あんまり滝沢歌舞伎以外で演技しているところを見たことがなかったので驚きました。恐らく主要の2人以外なら一番キャラの振り幅があった子かな〜と思いました。パズルゲームが好きで極めている彼は劇中でこんなことを口にします。
「コイツらは俺の生きがい。逆に他のことにかねつかうのもったいないわ」
それくらい、ゲームが好きなんだなと感じるシーンなのですが、後々のシーンで彼の心境の変化が分かるセリフでもあります。
パッと見るとクールな印象が目立つ彼ですが、仲間となにかすることが今まで顔を見せなかった熱いものを呼び覚ますきっかけとなったのかもしれません。
チームがバラバラになってしまった後、中道くんは今までの彼では絶対にありえない行動に出ます。これが後にチームの団結力をもっと高める結果になりますが、詳しくは本編で!私個人としてはこの行動に度肝を抜かれました。大事、という訳ではないかもしれませんが、私の中では大事です。
あといちいち仕草がイケメン!可愛い!!
首をコテンとさせたり、河口くんにユニフォームを渡したシーンでは「似合うと思うよ?」 という全阿部担が致命傷を負うセリフが飛び出しました。てか私でも生き残れませんでした。中道くんは美少女ポジだと勝手に思ってます(???)だって可愛いんだもん! 団体戦のシーンもすごくいいですよ!
体力がないからこその戦略と成功した時の雄叫びは滾りますね!あとそのシーンでゲームのピコピコ音が流れるんですが某仮面ライダーを思い出しますw
結論からすると中道くんはいいぞ!
ラストは高井戸くんです。我が自担です。
高井戸くん可愛すぎかよ〜〜〜!!
というのが最終的な結論です。嘘ですこれが全てではないですw でも可愛すぎて3週目辺りからマジでヒロインに見えてきました。私は本気です。
キャラクターは一番特徴的で中濃ソースもびっくりの濃さです。本人は至って真面目ですが、見る人にはクスッときちゃうそんな人。
高井戸くんはすごく変わったような描写はないのですが、細々としたところは変わった子なんじゃないかと思います。
見せ筋だと指摘されて、それを改善するために始めたボルダリング。片手懸垂しながらプロテインを飲むシーンは嫌でも鮮明に残ります。インパクト半端ない!
でも演じている宮舘くんはもしかしたらミックスジュースを飲んでいたのかもと思うと何かほっこりします。(ミックスジュースの件は詳しくは雑誌等々に載っていると思います)劇中では他のメンバーに比べてたくさんプロテインを飲んでいるような気がしました。あとは一番素直で優しいイメージがあって、先輩の言うことはえぇ…と言いつつもしっかりやるし、応援は桑本くんと一緒に声張るし、彼が怪我した時は真っ先に駆け寄ってたりといい人のイメージが強いですが、彼がやっていたバンドが続かなかった理由は高井戸くん自身が周りと合わせられなかったこと。私は高井戸くんは優しい人ではあるんだけど、同時にすごく頑固で融通がきかないところもあるんじゃないかと思いました。
ただ優しい人だったら合わせられると思うんですよ。それでも何度もバンドを解散してしまったのは、自分の持つ信念を意地でも曲げようとせず、どっちかというと相手の方が彼に合わせにいかねばならないのがすれ違いのきっかけになったんじゃないかなと。
それと周りから浮くことを恐れたりしない子だと思いました。じゃなかったらほぼタンクトップで生活したりしないしね・・・
桃田くんからドン引きされるレベルには独特なキャラをしてるので、そもそも友達も少なかったんじゃないだろうか。でも、バンドではなくボルダリングで出会った仲間たちは高井戸くんのそういうところを引いたりするんじゃなく、変な奴だなと思いはしても嫌ったりせずに関わってくれたからこそ、このメンバーで大会に出たい、もうバラバラになりたくないと強く思うきっかけになったんじゃないかな。河口くんと5人をまた繋げてくれたのは桑本くんだけど、みんなに火をまた灯してくれたのは高井戸くんだと思います。
「ひとりでやってても楽しくないし」
岡島くんや河口くん同様に誰かとなにかをする楽しさを他の仲間たちから教えて貰った一人だと思います。
変わったところをこうだ!とあまり描写はされていませんが、その分考察のしがいがあるキャラクターだと思います。
全体を総括すると、まず後輩達はみんな素直だという印象が強いです。正直岡島くんのトレーニングは新井くんも言ってましたが、〈恥ずかしさ〉がすごいメニューが多いです。詳しくは小説で見てほしいのですが、壁密着ウォークをしている時の6人の心情描写はすごく納得できます。そりゃそうだよね!みたいな。そしてそれぞれが孤独に近いような日々を送っていたこと。岡島くん、河口くんはそこが描写されていますが、他の4人も特に友人と呼べる人はあんまりいなかったんじゃないかなって。あ、新井くんと桑本くんはいるかもしれませんけど。桃田くんとか短気すぎて長続きしなかったんじゃないかな。中道くんと高井戸くんはゲーム、もしくは筋トレやらドラムが友達だったしね。
今まで誰かと汗や涙を流しながらなにかをすることがなかった彼らだからこそ、ボルダリングを通して競技そのもの楽しさであったり、仲間とやることの楽しさ、大切さに気付かされるストーリーなんじゃないかな。
ストーリーの全体像としては王道の道を突き進んでいますが、ありきたりさは全くなくて1回だけではなく、何回も見ることで色んな魅力に気付ける映画だと思います。あ、周回するなら小説を読んでいた方が、心情描写のおかげでもっともっと面白くなりますよ!
小説は小学館文庫から出ているので子供でも見やすくなっています。大人だから文字が大きいのは…などと思う方もいるかも知れませんが、あんまり気にならないので安心して購入して読んでください。個人的には一度映画を見てから読む方がより心に響くと思います。映画はな〜と悩んでいる人は小説だけでも読んでみてください。本編は映画のDVDが出た時にでも見てくだされは!
こんな少ない日数で、狭い範囲でしか放映していないのが残念で仕方ないです。もっと多くの人に見てほしいなぁ。
この映画は、彼らとの同じようにスポーツをやっている人、もしくは大人数でやる競技等をやっている人は共感、感動しやすい映画だと思います。
私も吹奏楽をやっているので、岡島くんの言葉にはすごく共感したし、励みになりました。スカッとするというか、抱えていたモヤモヤみたいなのが晴れていく感じがしました。
90分という尺に収めることと、ちょっとしたコメディ要素で色々無理矢理やってるところもありますが、競技の面白さや魅力は十分伝わってきました。運動が苦手な私でもやってみたいなーと思うくらいには!
出演者みんなの演技はすごく上手いので演技の面でげんなりすることは絶対にありえない。それだけは自信もって言えます。後悔はさせません。ジャニーズだから、とかそういう理由で遠ざけてしまうのがもったいないくらい良い作品です。あとEDのA.B.C-Zの『Future Light』は相性抜群です!!いい感じに余韻に浸れます。映画とマッチしてて違和感全くないし、劇場で流れてるんだと思うと感動します。
最後に、塚ちゃんとSnowManをこんないい作品に巡り合わせてくれたたくさんの方々、本当にありがとうございます。
この映画がA.B.C-Zにとっても、SnowManにとっても今後の活動のバネになりますように!
そして、まだ映画を見てないよ〜という人はぜひ見てみてください!