さくの気ままブログ

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アイドルの歌唱法について考察してみた

こんにちは!久々にブログを書くような気がします。最近重たい内容ばかり(当社比)ですが、今日は明るい内容にしようと思っております!   

事の発端はある休日の午後。なんとなくYouTubeTravis Japanの「Lock Lock」を見ていた時でした。ちなみにジャニーズカウントダウン時のやつです。
いやぁ、Travis Japanって最高ですよね!あんなガシガシ踊ってて歌えるとか尊敬しかない。プレゾンとSHOCKで鍛えられた男たちってのは強い。
そんなわけで夢ハリからのLock Lockを楽しんでいたところ、ふと思いました。
「なんで一人一人のパートの聞こえ方が違うんだろう」
違いというのはいつもなんとなく聞き取っていたのですが、それをそこまで疑問に思ったことはありませんでした。そして、なんとなくじゃあこの機会に分析ちっくなことをしてみようと思い至った訳です。つまりは超思いつきです。
世の中のアーティストやアイドルのテレビやコンサートで使われる歌唱法は一般的に「生歌」「被せ」「口パク」の三種類があります。歌唱法って表すのが正しいかは分かりませんが、今回はそれについて書いていこうというお話です。
私は学校で音楽について専門的な勉強をしています。専攻はホルン(佐藤勝利くんがやってるやつ)なので歌は専門ではないんですが、友達や先生から得た知識を元に話していきたいと思います。実際学ぶと音楽理論とかあったりするんですがそんな難しい話はしないのであしからず。ですので、読み流すぐらいの気楽さで読んでくださいね!所詮は私の自己満足でしかないので!それでは本文へGo!

 

⚠️ これから書く文章は決して「口パクはクソ」「生歌こそ至高」等と言いたいわけではありません。あくまで素人による自己解釈での推論です。また、気をつけてはいますが、情報には誤りがある可能性もあります。その点をご了承の上先にお進みください。


1 ダンスと歌唱

「口パク」や「被せ」の歌唱法は主にアイドル等のアーティストに用いられることが多い印象があります。というのも、こういったタイプのアイドルは歌うだけではなくダンスも同時進行して行っているからです。ずっと音(つまりは息)を出し続ける歌唱と動き続ける運動。その二つがあると何が起こるか。こんなのわざわざ書かなくても分かると思いますが、息切れです。
私たちが毎日、毎秒行なっている呼吸は空気中の酸素を肺に取り入れ、それを血液に取り込むことで全身に酸素を送っています。それと同時に心臓の働きによって肺に戻ってきた二酸化炭素を排出することで私たちは生命活動を行うことができているのですが、息切れというのは、その呼吸をしている際になんらかの原因で体が必要としている酸素の量を供給できないときに起こります。運動中なんか特にそうですよね。 筋肉を動かす為には筋肉を動かすためのエネルギーを作らねばなりません。そのエネルギーの生成に酸素が必要なのです。詳しく書くと難しい話になるので割愛しますが、とにかく運動において酸素は必ず必要です。
歌唱に関しては音、ひいては声を出すのに声帯を震わせるのが基本ですが、震わせるのに息がないと不可能な為、必ず必要になってきます。
この点を踏まえると極論ですが、歌唱と運動は同じエネルギー源を用いて行なっていることになります。呼吸しないと両方ともできないですもんね。
話を戻しますが、じゃあ歌唱とダンスにはどのくらい関係があるの?という話に移ります。パッと見、ダンスってめちゃくちゃ楽に見えますよね。本人たちが楽々と踊っているせいで余計そう見えがちです。しかし、ダンスは全然楽ではありません。
ダンスは運動の種類の中では「全身運動」に当たります。全身運動の例としてはよく持久走、いわゆるマラソンに当たります。つまり大雑把にいえばアイドルはマラソンしながら歌っているようなものなのです。こう聞くと「え、ダンスって意外とキツくね?」と現実味がわきますよね。全身運動という点に関してはダンスはマラソンよりはずっと手軽なので近年では体育の授業で用いられることも多いです。今の中高生の皆さんは結構やったことがあるんじゃないでしょうか。私も経験したことがありますが、踊るのって結構難しいです。もちろん個人差はありますが、運動が苦手な人は追いつくのが大変だったりします。仕組みが分かるまで、体が追いつくまでが大変です。そう考えると、運動は苦手だけどダンスめっちゃ踊れる人ってめちゃくちゃ凄い!ただ、普通の運動神経とダンスの運動神経は違うんじゃないかという意見もあるので難しいところ。一般的には運動苦手な人はダンスが苦手な人が多いイメージがあります。
話を戻しまして、今度は歌にフォーカスを当ててみます。そもそも歌は人が出す声に音程と旋律(メロディー)をつけたものです。生きている中で歌ったことないなんて人は絶対いないと思います。そもそも、音量は吐き出す息の量で決まります。
これは楽器でも同じで、菅楽器だと息がしっかり入っていないと正しい音程も取れない場合があります。菅楽器ほど顕著ではないと思いますが歌も同じです。 出す量が少なく、息の圧力が足りていないと音程は低くなってしまいます。もっと言えば響かなくなってそもそも届かないので、体そのものが楽器である歌は息がとても重要になってきます。

ここで、「マイク持ってるんだから音量は平気なんじゃないの?」という人がいると思います。実は、案外そうでもないんです。
その会場の音響にもよりますが、音量が小さければマイクが拾う音量も小さいので伴奏や他の人が大きければそれに消される可能性があります。そうなるとユニゾンになってもその人の声はあまり意味を成しません。つまり、ある程度音量がなければマイクはあまり意味がないんです。もちろん、通せば多少なりとも大きくなりますが、それは周りも一緒なので結局は同じになっちゃうんですよね。
どっちも息を使うこの二つを同時に行なえば、当然すぐ息が足りなくなって息切れを起こしてしまいます。どちらも完璧に行うとなれば相当な持久力と肺活量が必要になってくるのですがこれを鍛えるにはやはり相当なトレーニングが必要になります。
そんなの一朝一夕じゃできないよ!でもこのままじゃ歌いながら踊れないよ!
という人々の為に「被せ」と「口パク」ができたのだと思います。歌もダンスも両方均等にできるようにするのはとても難しいです。どうしても体の動きが優先しがちになってしまいますからね。それで比較的上手くいきづらい歌をカバーできる技術が生み出されたんじゃないかなと思います。


2 聞こえ方の違い

では、ここでこの三つの聞き分けについて話していきたいと思います。
まず生歌と被せに関しては音の響き方が違うように思います。口パクに関しては響きが一定というか、どこか機械的なように聞こえます。 (個人差あり)
口パクは音源、つまりレコーディングした時の歌を流している為、安定してします。
レコーディング風景を見たことがある人はすぐにイメージがわくと思うのですが、レコーディングは基本静止した状態で歌にだけ専念します。なので動きによってブレることが全くありません。とにかく正しい音程とリズムで歌っている為、安定して聞こえるわけです。
あるアイドルの歌を聞いた人がレコーディングで誤魔化して上手く聞こえるようにしてるなんて言ってたりしますが、エフェクトで声の聞こえ方は変えられても下手なのを上手くするのは絶対無理だと思います。確実にどこか違和感が残ると思うんです。あまり歌を得意としてないところはソロを作るのは少ないイメージがあります。

(2020年1月追記  のちにレコーディングでの音声は音響に携わる方々が調整していることが分かりました。虚偽を書き込んでしまい、申し訳ありません。)

それが本番になると、少し変わってくるのです。
よく「あ、生歌だ」という風に言われるときには歌い方が音源と違うと言われます。
ビブラートのかけ方が違うとか、音が違うとかで判別する人が多いでしょう。
これは持論ですが、人間毎回完璧に同じ歌い方をするのは絶対に無理だと思います。
何故なら、その時々によってコンディションや状況、歌い方が変わってくるからです。

極端な例としてSexyZoneのデビュー曲をあげますが、出た当時の音源と今の歌って全然違いますよね。これはまだ声変わりのしきっていなかった彼らが声変わりを終えたことで音域が低くなったのでそれに従って歌唱もキーが下がったのです。
また、経験を積んだことで声も太くなって聞こえやすく、一人一人の歌い方も変わっているのでとても違く聞こえるというわけです。
またコンサートのような現場になると緊張や興奮などで歌い方や声の出方が変わるので違って聞こえるのです。ちなみに緊張すると声が震え、テンションが上がると声が上ずる(高くなる)ことが多いです。
歌が下手だから口パクしてるんだと言う人をよく見ますが、実際はそれだけじゃないと思います。曲のダンスが激しすぎてどう頑張っても息を持たせるのが難しい、調子が悪くて声が出ないなど事情がある場合もあるので一概にも下手だからそうしてるとは思いたくありません。そりゃあできるなら生歌で頑張ってほしいですが、本人たちにとってそれは安易なことではないのです。1度しかない本番で、少しでもクオリティの高いパフォーマンスをするために、奥の手として使っているのだと思います。
歌を上手くなる気がない、激しくても歌えるようになる気がなくて口パクを使うならいっそ歌わない方がいい。これは、歌いたいけど状況的に難しい人を助ける為に用いられるべき方法であると私は思います。手抜きするための手段になって欲しくないってのが本音です。だって頑張れば不可能ではないから。完璧は無理でも、それに近付けることはいくらでもできると思うので!まぁこんなのやったことねぇ人間の戯言なんですけどね。擁護していると見られてもしょうがない。
でも、口パクは悪いみたい認識は薄れて欲しいなと思っています。
また脱線しちゃいましたが、聞こえ方の違いに戻ります。これで口パクと生歌の違いは分かったと思いますで今度は口パクと被せについてになります。
被せに関しては一番わかりやすいんじゃないかなと思います。どこでもそうですが、あとから映像で上がるパフォーマンスって編集で音が変えられちゃってるんで音源通りに聞こえることが多い場合が結構あります。テレビで放送されるのは特にそうですね。Jr.チャンネルでやってるパフォーマンス動画はほとんどそのままなので聞き分けやすいです。個人的なイメージとしては少クラは比較的生歌多いなぁという印象があります。オリジナル曲は結構音源の割合が強いんですがカバーした楽曲は生歌の割合が高いように思います。ちなみに事の発端となったトラジャのジャニーズカウントダウンのやつは被せです。せっかくなのでこの動画を使って解説していきましょう!
リンクはこちら↓

YouTube

 

夢のHollywood
・うみソロからの「Hollywood Night」の合わさり方
これは音源よりみんなが音源と少し違う歌い方、音量をしているので割合が変わって違って聞こえる。

・しめ「ライティングアップされて」
「れ」の音が少し低いので一瞬二重に聞こえる。よく聞かないと分からないかも。

・「Dancing Night 」の和音
多分上下だけの和音。その場で合わせているので音源よりも広がってるように聞こえる。和音のバランスって難しい。勢い余って行き過ぎちゃう時ある。

 

Lock Lock
・のえ「Lock Lock!!」と叫んだ後の「Tonight」のソロパートがだいぶ違う
叫んだ時はめっちゃはっきりしてるのにソロパートになったら音量がいきなり下がった。えっ音響さんどしたの?

・全員での「Let's go now pump it up!」
全体的に太くて低め。あと勢いが強い。こういう違いは本番ならでは。

・ちか「そう加速する魂 マジRun&Run」
「そう加」まで音が二重になってる。多分ちょっと高めに入ったのかな。

・しず「未来という名の獲物 絶対逃しはしないよ」
全体的に低い。多分半音ぐらいは違う。ここだけ閑也が二人になっている。低めでもかっこいいのでオールオッケー。

・まちゅ「始めようか Baby you Baby you 」げん「見守って Baby you Baby you」
まちゅは「はじ」、元太は「見守って」がちょっと二重に。ちなみにこれは少クラ披露のときもそうなってた。多分あれも被せ。ちなみに私はこれで姉と軽く口論になりかけた時がある。

・「FuFu 」のところ
全部高い。こういうところは多分テンション上がると全部高くなる。これだけは被せほとんどない。

 

こんな感じですかね。「Lock Lock」に関しては二人以上になるとほとんど被せはないように思いました。人数いると歌えないことないもんね。それに「いつか羽を広げ~」から二人以上になるんですけど、この時は激しい動きじゃないのでなおかかってないんだと思います。それとユニゾンに一人一人の存在感が出ると思いました。これは生歌でも同じですね。 あと、前にやったYouTubeのイベントでの夢ハリは吐息の音がマイクに入ってるのであれはほぼ生歌なんじゃないかな。
私お世辞にも耳がいいわけじゃないので聞き取れる人はもっと違いを聞き取れると思うんですが、常にこの聞き方するのはおすすめしません。というのもこれって音源が絶対正しいという認識の上で成り立つので、ズレたりすると失敗してるなってなっちゃうんですよね。ズレてるのがテンポだとそれは普通にミスなんですけど、音程になると難しくて、音源とズレてる=間違えてる、失敗してると否定的に捉えやすくなる。それで病んで最終的には苦しくなる確立が高いです。経験談です。気にし過ぎダメ。

でも、聞きながらたくさん良いところを見つけられるなら全然いいと思います。

これはあくまでこう聞くと生歌と被せの違いがわかるよーってだけなのでね。音源は音源。現場は現場って聞いた方が精神衛生的にもいいので、こうしてある意味粗探しのように聞くのは本当におすすめしません。たまにやるくらいがいいんです。
まぁ常日頃こんな聞き方するの大体経験者しかいないと思いますけどね。やってないからこんなこと言われても分かんないよって人はふーんくらいに思っててください。
それで、何故こんな違いが出るのかというと、それは音の周波数が違うからだと思います。そもそも音は視認する際は波形で表されます。振り幅が大きいと音は大きく、振り幅が小さいと音も小さくなり、振動数が多いと高くなり少ないと低くなる。周波数はHz(ヘルツ)なんて呼ばれています。そういうわけで、音の高低は周波数の多い少ないで決まります。が、その周波数をいちいち気にして歌っている人はいません。
声楽など音楽を専門的にやっている人間は音感を頼りに正しい音程で歌いますが、一般の方や、音楽の勉強をしていない人はひたすら聞いて覚えます。アイドルの方で最初から声楽を習っている人はほぼいないでしょう。やったとしても外部のミュージカルに出た時くらいじゃないかな。ただ、裏側を知らないので絶対そうとは言えません。いつも楽譜もなしにどうやってレコーディングする曲の音程を覚えているのか不思議で仕方ないです。滝沢歌舞伎の腹筋太鼓も口頭で教えていたので。
相当な事がない限り分かることはないと思いますけどね。分かんなくていいからスト以外のとこでもレコーディング風景見たい。あのハロプロがやってるみたいにレコーディング風景流して欲しい。
また脱線しちゃいましたすいません。それで、二重に聞こえる要因としては音源の周波数と本人の出す周波数が違うことから重ならずに二重に聞こえるんじゃないかと考えています。こういう風に考えてみると音楽ってすごいなぁって思います。
周波数はどっちかっていうと科学寄りですけど、ちょっとの音の違いで聞こえ方が変わるし、表現できることも変わったりするので音程とか決めた人凄いなぁって思います。何事も開発した人って凄いですよね。

結論を言うと、被せ(生歌)と口パクの違いは一人一人の存在感を強く感じられること、音程や歌い方の違いによる音源とのズレだと言えるでしょう。

 

終わりに

というわけで、説明は以上です。いやぁ、ここまで来るの大変でした。これを書くのにリアルで5時間程費やしました。文章って難しいですね!(笑)
自己満マシマシですが、考えたり分析するの楽しかったのでこれでいいです。
気付けばすごく長くなってました。まとめるの苦手なのバレる…
いずれもっと専門的に分かりやすく説明してくれる人が出るかもしれません。
このブログはこんな考えもあるんだなくらいに思っといてください。
とにかく楽しかったです!最後まで読んでいただき、ありがとうございました。